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ドゥオーモ、スカラ座、ダヴィンチ・・ミラノ礼賛

ミラノの2日目(2)

マッジョーレ湖....ではなかった、ルガーノ湖からミラノ中央駅に戻ったのが夕方の4時頃。
ホテルの部屋に重い荷物を置き、ついでにトイレもしっかり済ませる。
ホテルが駅に近いと、次の行き先に応じた支度ができるから便利。

向かったのはドゥオーモ(大聖堂)。
ヨーロッパ中で最も好きな大聖堂。
ちなみに2位はスペイン・セビージャのドゥオーモ。中が蝋燭の煤で真っ黒。これが幻想的。
3位はフランス・ストラスブールのドゥオーモ。登っていくと外がよく見える作りになっていて、楽しい。
4位はドイツ・ケルンの大聖堂。ものすごく大きくて荘厳。

後で述べるように、もう何回も中央駅のホテルからドゥオーモまで行っているが、地下鉄4駅分を往復とも徒歩ばかり。
今回初めて地下鉄に乗ってみた。
楽は楽だけど、町が見えない。

私の「ミラノのドゥオーモ」詣での歴史
2004年 1回 外から眺めただけ
2006年 5回 (1日の内で早朝、午前、夕方、夜の4回を含む) 内部に入り(無料)、屋上を歩く(有料)。
2008年 2回  外から眺めただけ 1回, 内部に入る 1回
2013年 1回  内部に入る

このドゥオーモの魅力は、その色彩にある。「白亜の殿堂」とはこのドゥオーモのために有るのではないかと思う。
外観は真っ白。それを維持するのに随分お金がかかっているのだろうな、と余計な心配をする。
さらには100本以上の尖塔が空を突き刺す。壮観である。
中に入ると、直径2m位の柱が屋根を支えている。これも壮観。
このドゥオーモについては、このブログの2008年7月にも書いているので、参照下さい。


実は、地下鉄のドゥオーモ駅を降りで、真っ先に向かったのがスカラ座の切符売り場。
今日の演し物は?と見ると「ドン・カルロ」だった。
前日だと「アイーダ」だったのに、惜しい。

2008年7月にはラ・トラヴィアータ(椿姫)を観て大感激した。
「ドン・カルロ」はあまり馴染みがないが、ともかく観ることにしよう。
アリーナ席だと4万円。
椿姫だったらその値段払おうと決心してきたが、「ドン・カルロ」ではねぇ。
アリーナ席でなければ、この時間帯では最上階(日本で言う7階席)しか残ってなかった。
ただ、立ち見ではなく、椅子有りの指定席なので「天井桟敷」とは言わないと思うんだが...

オペラの内容は、
第一幕、第二幕は退屈。
第三幕から少し面白くなってきた。
第四幕、第五幕はまあまあだったけど、言葉が分からない悲しさで、フィナーレの本当の意味がピンと来なかった。

やはり、「ドン・カルロ」はイタリア語(それも、日本では江戸時代の頃のイタリア語)が分からないととても無理だ。

ここで、2008年と2013年(今年)のスカラ座情報を比較しておこう。

2008年
演し物・・ラ・トラヴィアータ(椿姫)
(日本で言う)5階席 購入時刻・・当日の12時(チケット売り場に並んで) 約6000円(160円/ユーロの頃)
アリーナ席なら約30000円

2013年(今年)
演し物・・「ドン・カルロ」 スペインが舞台のお話
(日本で言う)7階席 購入時刻・・当日の18時(チケット売り場に飛び込みで) 約4000円(130円/ユーロ)
アリーナ席なら約40000円

なお、このブログの2008年7月の項に椿姫観劇記があります。


ミラノの魅力はドゥオーモとスカラ座だけではない。
イタリアで近代都市と言えるのは、唯一ミラノだけだと思う。
住宅地が郊外に広がっていき、若い人が多くて活気がある。
他の都市には無いエネルギーを感じることができる。

他方、古い物にも見るべき物がある。
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の修道院の食堂の壁画だ(『の』が多すぎるが...)。
有名なレオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」。

2008年7月。この絵を15分間見るために、半年近く前に申し込んで、ようやく実現した。
その顛末は、このブログの「その頃」の項に書いてあるので見て頂きたい。


良きにつけ、悪しきにつけ、私はミラノが大好きなのである(私にとって、悪しきは余りないのたが)。

2013年10月31日 ミラノ トラックバック:0 コメント:0

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